ショート・インタビュー第2弾。ジャパンエキスポ・パリに出展した、フェイクスイーツ作家の本多宏美にインタビュー

(作品を購入いただいたお客様と)

前回に引き続き、先月、パリ郊外のノールヴィルパント展示会場で開催されたジャパンエキスポ・パリJapan Expo Parisに参加した、フェイクスイーツ作家の本多宏美に出展の感想をお伺いした。

本多さんも、ジャパンエキスポへの出店は2回目ですね。そもそもの出展のきっかけを教えてください。

フェイクスイーツというハンドメイドのジャンルのテーマは、もちろん「スイーツ」です。 そもそもスイーツに惹かれたのは、数十年前に初めて訪れたパリのパティスリーで、本場ならではのスイーツの美しさに感動したからです。
フェイクスイーツは日本発祥のハンドメイドですが、私はアートと捉えています。アートに造詣の深いフランス人に受け入れてもらえだろうか、と、ジャパンエキスポへの出展は、私自身のチャレンジでもありました。
テーマが、フランスが誇る「スイーツ」で、日本の文化(特にサブカルチャー)に親しみを持つ人が集まる場所であれば、きっと興味を持ってもらえるのではないか、とも考えました。
また、私の夢は、いつかパリで個展・グループ展を開催することなので、そのきっかけにしたい!と思ったのが、出展を決めた理由です。


(本多さんのブース)

お客様の反応はいかがでしたか?

たくさんの方に興味、関心を持っていただきました。
私のブースの前に途切れることなく、いつもお客様がいらっしゃったことに驚きました。少し席を外して戻ったら、すごい人だかりになっていて、私自身がブースに戻れなかったこともありました。
フランス語が分からない私にも、「感動した」「すばらしい」という反応が、表情や態度で伝わって来ます。また、昨年、来られたお客さまが、再びブースに遊びにきて下さったりして、とても嬉しかったです!


(ブースの前には常に人だかりが)

ジャパンエキスポのお客様の反応は、日本とは異なっていると感じられましたか?

まず、フランス人の方が日本のお客様より感情を言葉で伝えてくれることが多いです。老若男女問わず、顔の表情と共に言葉で色々と伝えてくださることが、とても嬉しかったですね。 また、やはりアートや造形物への審美眼が素晴らしいと感じました。「これは何の素材でできているのか」というようなことを興味津々といった様子で質問される方も多かったです。

それから、「昨年は予算の都合で買えなかったけれど、今年は買いに来ました」というお客さまがいらっしゃいました。一年越しで私の作品をお求めになったのです。前回、気に入ったけど、予算の都合で買えない、と言われたのが社交辞令ではなく、本気で気に入ってくださったんだ、と分かり、本当に嬉しかったです。

また、来年もジャパンエキスポに参加されますか?

はい、 今後も出展を考えています。 また、パリで私の作品を委託販売するショップを探している最中です。
それから、私がフェイクスイーツの製作を始めたのが、2008年なのですが、2028年には、20周年を記念して、パリで個展・グループ展を開催する計画を立てています。ぜひ、実現したいですね。

この記事を共有する